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全館空調マッハシステムの給排気口の高さ

 給排気口は安全な暮しを維持するために、人の手が届かない1階と2階の階間あたりに設置することがよしとされております。

低い場所に給排気口があると人為的に塞がれたり、危険なガスを入れられたりする事件が発生して社会問題化したことがありました。

フランスでは給気口から催眠ガスを入れて、家族が眠り込んだところに強盗が侵入する事件が連続して発生し社会問題となりました。

 東京都では多くの人が集まる施設等の安全対策として、給気口は1階と2階の階間ぐらいに給気口を設置するように指導しています。

車の排気ガスや、地上の粉塵も地上1m位の高さが最も汚染されています。

 尚、給気口から侵入する粉塵の中で最も多いのが、小さな昆虫です。地上近くを飛ぶ尽山の昆虫は空中を浮遊するとき、第一種熱交換気扇等の給気口から室内へ吸い込まれます。これを取り除くフィルターに虫が80%ぐらいくっついています。

これを1階と2階の階間当りに設置すると。昆虫はせいぜい20%程度の侵入となります。

 アイ・ホームでは、安全対策と維持管理の手間を減らす効果を考えて給気口を1階と2階の階間に設置することを標準としています。

窓の性能表示制度

窓の断熱性能は家全体の断熱性能に大きく影響します。

 

◎窓からの熱の出入りは52%

そこで住宅の省エネルギー性能を高める上で重要な窓の「①断熱性能」と「日射熱取得率」について、断熱性能を表示ラベルであきらかにする仕組みがはじまります。

①断熱性能の表示

②日射熱取得率の表示

良き家づくりとはなにか

 設計の意味をデザイン、使い勝手、性能などといった観点から探る時、忘れてほしくないのは「暮らし」と「時間」の変化です。

 子育て世代のときから、2人住まいへ、将来は一人住まいに変わってしまうかも知れない、わたしたちの暮らし。「暮らしぶり」「時間の経過」で変わる「必要とされる設計」を予測しながら家づくり設計をしなければ良き家づくりはできません。

 ところで、断熱等級7はどのような意味があるのでしょうか。

ヨーロッパは緯度が高く、冬場寒いので、暖房は暮らしの質を決める大切なポイントでした。ヨーロッパでは無暖房住宅と言われる商品が存在しています。厚さ300mmを越える断熱材で住宅を包み、暖房エネルギー無しで暖かく暮らせる家のことです。生活者の内部発熱だけで暖房なしでも室内が16℃程度になる住まいが理想となっており、高断熱住宅を究極まで追求して生まれた工法がヨーロッパの「無暖房住宅」です。

家造りは、地域の気候風土に合った性能が求められます。建築に携わる設計者、職人さん、そして建主さんの三者が理想の工法施工を選択します。

ヨーロッパは日本の北海道の北部くらいの緯度に位置します。

冬になると0℃以下が当たり前ですので、暖房なしでは暮らせません。更には、暖房費用が家計を圧迫、命と家計に大変な危機をもたらすのが、家の断熱性能の良し悪しです。

 ヨーロッパでは断熱性能の良い貸家は賃料が高く、その逆は安くなるようです。

 

エアドッグ試してみましたⅡ

 空気の浄化レベルを示す表示に、CO2濃度を利用するシステムを搭載しているエアドッグ。CO2モードとは

 こちらは、人が密集すると、呼気によりCO2濃度が上昇して空気の汚染が進みます。燃焼タイプの暖房だとCO2濃度が上昇しますので換気の必要性が高くなります。

4000ppmを超えるとアラームが鳴り、換気を教えてくれるシステムが用意されています。

全館空調は対象が空気という見えない品質を問われるシステムとも言えるものです。CO2濃度の上昇は生活の快適性の対極である健康被害につながる問題です。このCO2濃度の上昇は機械換気及び24時間空気を入れ替える方式の家造りでは、もとより考慮すべき問題でもあるようです。

 熱交換気扇による、全館換気方式では、床面積あたりの換気風量は気積の1/2を入れ替えなければならない決まりとなっています。一方で、部屋ごとに換気する第3種換気などでは、あらかじめその部屋に入居者が集中することなど、想定されていませんので、家族4人が6畳の部屋に集っても設置された換気扇は、換気量を増やせない構造になっていることが多いようです。

ダイキンはCO2濃度で換気量を増やせるタイプを投入

 先日、ダイキンの担当者が来社し、第一種熱交換気扇に、室内のCO2濃度が上昇すると、換気風量を自動で増やせるタイプができたとのこと。

 全館空調マッハシステムの特徴は大風量小温度差空調にあります。

たとえ6畳の部屋に4人が集まっても大風量で1箇所の換気扇から、Lで100㎥/h、Mで200㎥/hの換気を行っていますので、仮に200㎥/hの設定であれば、一人当たり30㎥/hの必要換気風量は

30×4=120㎥/h<200㎥/h

となり、十分な換気風量が確保できることになります。

結論

 とは言え、エアドッグにある、CO2濃度で生活リスクを喚起するシステムの導入があれば、生活の質の高さが実感されることになります。全館空調マッハシステムにも、COセンサーを利用して、生活の質の高さを実感していただくことが必要ではないかと考えたことでした。

エアドッグ試してみましたⅠ

 電気集塵機と全館空調の組み合わせは、マッハシステムが早期に実用化した技術です。仕組みは

 図のとおりです。ここで抜けていたのが空気の浄化度合いを生活者に知らせる機能でした。空気の浄化度を目で見えるようにしてあげることで生活者は、他にはない暮らしの恵みが理解、実感できるということでしょうか。

さて、エアドッグはどうでしょうか。

これが我が家に導入されたエアドッグです。緑色のランプにご注目ください。このランプは数字の7を表しています。

AQIモード

 エアドッグの「空気の汚れ具合を数値と色で表示する」機能です。からモニターと数値モニターで室内の空気の汚れ具合を表示することで、生活者に室内の空気の汚れ具合を知らせることができるようになっています。

 

米国環境保護に基づいて空気質指数(AQI)を0~50の範囲でディスプレイに表示します。

 トルネックス社の電気集塵機での空気浄化能力はエアドッグの数倍も高い。それは集塵用の金属パネルが大きく、ホコリの吸着面積が多いからです。科学的な検証測定結果も優れた浄化能力を示しています。

 残念なことに、生活者に常時、空気の浄化レベルをお知らせする機能が不足していたことです。これからはこうした空気浄化レベルを表示する機能がセットになった、電気集塵機の開発が待たれます。

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