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日曜日、朝の人気TV番組で○○空調はダクトが長いと?

 全館空調のコマーシャルが大がかりになっています。それだけ高い人気があるということでしょう。

「◯◯空調」の会社をTVで取り上げていました。

「エアコンから直に温度調節した空気が各室送風されています」

「このダクトが短くなるように設計しているところがポイントです。短いので冷房時の空気が冷えたまま、各室に送風されるのです」

と紹介の弁。

 

???短いからということは長くなると効かないことになります!

 エアコン本体の送風量は最大で800㎥/hぐらいとなります。800㎥/hで送風すると音が大きくなったり、機材の摩耗が早く進むこともあり、一般的には600㎥/h程度で稼働させることが多いようです。

結果として600㎥/hを分配しますので15箇所に送風すると1箇所で40㎥/hの風量となります。

 1人当り30㎥/hが必要換気風量と言われますので、これでは一部屋に40㎥/hの送風では2人在室すると60㎥/hの換気が必要となりますので、1人の場合は問題ありませんが、2人だと20㎥/hの換気不足となります。

co2濃度?

 大気中のCO₂濃度は年を追うごとに上昇しています。

 一般的な住宅、特にマンションでは、鉄筋コンクリートの気密性の高さから24時間換気は常識となっています。機械換気で2分の1換気と言って、1時間当たり半分の空気を入れ換えるように指導されています。

 戸建ての家も、断熱性向上と相まって、気密性は高く、こちらも24時間換気を機械換気で行っています。

 健康上の見地から1000PPMというCO₂濃度を越えない住環境にすべく指導があります。マッハシステムの家ではどのくらいの濃度でしょうか。

1日の変化

1週間の変化

 全館空調のマッハシステムの家のCO₂濃度です。このデータ、実は驚くほどすごい数字となります。

幼いお子様と、ご夫婦が一室で川の字で寝られた場合、寝室が6畳だとすると一人当たり30㎥として、合計で理想換気量は90㎥/hとなります。

①6畳の室内の気積は

3.3㎡×3×2.5m=25㎥

②部屋の気積だけでの換気量は、床面積をもとに算出すると

25㎥÷2=12.5㎥______Ⓐ

建築上の必要換気量と、生活者中心の必要換気量と比較すると

3人×30㎥/h=90㎥/h___Ⓑ

上記のように大きな差となっています。結果として3000PPMを越えてしまうことは想像に難くない、身近な現実です。

 

チェック

☑寝室の窓に結露はありませんか?

☑寝室空気ににおいがありませんか?

☑寝室は埃っぽくありませんか?

 全館空調マッハシステムは、全室を大風量で換気しています。常時1500㎥/h以上の空気が全室内を流れていますので、全ての部屋の空気を利用していることになります。従って、全ての部屋のCO₂濃度が同じです。

暖房のエアコン設定温度

環境省が推奨する暖房の設定温度の目安は「20℃」です。暖房時の設定温度を1℃低くするだけでも、約10%もの消費電力削減となります。

寒い冬場には25℃、26℃とつい設定温度を高くしがちですが、低くすることで電気代の節約を!

「自動運転モード」で、設定温度までは最大運転、設定温度になってからは弱運転、送風運転に自動で切り替わります。エアコン側が効率の良い動作を自動で行ってくれるので、電力の節約につながります。

 全館空調マッハシステムでは、エアコンを20℃で運用した日もありましたが、きちんとこれを記録しておく必要があったようです。来年には暖房を20℃でエアコン設定して、一定期間しっかりと記録を取りたいと思います。

 20℃設定時の記録は明確ではありませんが、3月半ば頃には外気温の上昇もあり、室内の実現温度が24℃~23.5℃ぐらいになっていたようです。20℃まで下げたらエアコンの消費電力は更に削減可能だったと思われます。

節電なのに我慢の暖房ではなく

快適暖房でした!

参考資料:<2023年1月 1ヶ月の室温変化>

 

参考資料:<2023年2月 1ヶ月の室温変化>

参考資料:<2023年3月 1ヶ月の室温変化>

暖房の節約法

①エアコンのフィルターを定期的に掃除する。

2週間に一度、掃除がベスト。フィルターの掃除をすることで、冷房時には約4%、暖房時には約6%の消費電力削減になるという環境庁の調査結果もあります。

②室外機も掃除しておく。

室外機の「ファン」に枯葉やゴミがついていないか、「水抜き穴」にゴミが詰まっていないか。

③夏場、窓ガラスに断熱フィルムを張る。

効かない全館空調はエアコン直結か?(パッケージタイプ)

 「全館空調」と銘打ったエアコン直結タイプの商品があります。これは効果にムラが出てしまいます。原因は送風量によります。

 暖房時の暖気を窓際の床から吹き出すタイプの家には、冬場の大型の硝子窓からの冷輻射により、リビングなどの大空間が寒くなるのを防ぐ目的で、暖気の吹き出し口を大型窓の側に配置しています。

 床下への暖気は自然対流により、床のスリットから吹き出しますが、空気量が少ないと、窓からの冷輻射で冷やされて室内側に下降し、室内内側に冷たい空気層となって、「足首付近が冷たい」といった現象が起こります。

 

 パッケージタイプの全館空調は先の④から、1箇所の空気吹き出し口の風量は良くて40㎥/hとなります。一人当たり30㎥の換気が最低必要量とされていますので、二人が部屋にいた場合、換気量不足になってしまいます。

一方、アイ・ホームの全館空調のマッハシステムでは、1箇所の空気吹き出し口から最低で100㎥/h、中で200㎥/h、

大で300㎥/hとなります。最低での送付でも3人分の換気風量となります。

大風量の調温調湿された空気は、室内に温度差が生じる前に入れ替えられることになります。 室温がすべて平等になってしまいます。大風量で換気調温しますので、送風された空気の温度湿度と同じに調温調質されることになるようです。

美しい空調の実現に向けて

 全館空調マッハシステムを快適に利用するための「気づき」の話をしたいと思います。

 大風量の全館空調ですが、リターンガラリのある扉の周囲に隙間があります。ここをクッションできちんと密閉しなければ、この隙間からも循環空気が空調室に還流してしまいます。室内のハウスダストが粗塵フィルターを通らず、この隙間を通ることになり、埃を浄化できないこととなります。

 したがって、リターンガラリのある扉の周囲にクッション付のテープを貼り付けておくことで、循環空気が必ずリターンガラリの粗塵フィルターを通過することになります。

 空調室内にまんべんなく空気が流れ、調温された空気が全室に分配されることになります。

 アイ・ホームでは「美しい空調」の実現に向けて、こうした知見に基づいた、様々な工夫、改良を行ってまいります。

 「気づき」があるかないか、「気づき」を大切にするモチベーションがアイ・ホームのスタッフ全員にある会社でありたいと思っています。

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