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効かない全館空調はエアコン直結か?(パッケージタイプ)

 「全館空調」と銘打ったエアコン直結タイプの商品があります。これは効果にムラが出てしまいます。原因は送風量によります。

 暖房時の暖気を窓際の床から吹き出すタイプの家には、冬場の大型の硝子窓からの冷輻射により、リビングなどの大空間が寒くなるのを防ぐ目的で、暖気の吹き出し口を大型窓の側に配置しています。

 床下への暖気は自然対流により、床のスリットから吹き出しますが、空気量が少ないと、窓からの冷輻射で冷やされて室内側に下降し、室内内側に冷たい空気層となって、「足首付近が冷たい」といった現象が起こります。

 

 パッケージタイプの全館空調は先の④から、1箇所の空気吹き出し口の風量は良くて40㎥/hとなります。一人当たり30㎥の換気が最低必要量とされていますので、二人が部屋にいた場合、換気量不足になってしまいます。

一方、アイ・ホームの全館空調のマッハシステムでは、1箇所の空気吹き出し口から最低で100㎥/h、中で200㎥/h、

大で300㎥/hとなります。最低での送付でも3人分の換気風量となります。

大風量の調温調湿された空気は、室内に温度差が生じる前に入れ替えられることになります。 室温がすべて平等になってしまいます。大風量で換気調温しますので、送風された空気の温度湿度と同じに調温調質されることになるようです。

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