宮崎県 注文住宅のアイ・ホーム株式会社

アイ・ホーム家づくりブログ 我が輩はごい犬ばん

藁葺(ワラブ)きの家

知り合いのお肉屋さんのご主人とは、もう40年程前に出会いました。友人が佐土原町で、洋食のレストランを開業していましたが、そこで使用するお肉は具志堅さんでした。

皆、若くて、具志堅さんも若く、皆で、その当時流行のボーリングにも行ったものです。

その後、親しくなり、具志堅さんの事務所でお茶など頂く機会がありました。ご主人の机の上の一画に額入りの写真が飾られていました。

古いセピア色の写真で、そこには藁葺きの農家住宅らしい写真が、「戦時中、西都市に引越して、あの家で育った。」とのことでした。

毎日、尽山のお客様で賑わう具志堅さんにも、苦しい時代があったようです。「あの頃のこと」を忘れないように、大切な思い出にはげまされていつまでもお元気でいてほしいものです。

家が腐る大問題

 この頃大手住宅メーカーは高断熱高気密工法で見えないリスクが顕在化してくることに気がついて、対策を研究し始めたとのこと

 それは「家が腐」りはじめている事実が問題だということです。では、その腐っている場所はどこでしょうか。

 「見えない場所」から家は腐り始めているのです。

 調理用のレンジフードを動かすと、煙や臭いが排気されます。室内が正圧(気圧が外気圧より高いことを正圧という)から負圧になり過ぎないように、差圧換気口や、給排ファンなどで外気を取り込み負圧になって、外から湿気や埃が入らないようにしていますが、何しろ調理で発生した煙や臭いの排気には強力な排気量を必要とするため、結果的にレンジフードで排気すると確実に室内は負圧となります。

 室内が負圧になることで、室内に隙間から湿気や汚染物質が侵入してきます。夏場の冷房により、この隙間周辺に結露が発生して、屋根下地の合板が腐ったり、基礎の継ぎ目などから同様に湿気が入ると、目部が水分で腐ります。

 高断熱高機密だからこそこのような減少が起きることになったようです。

 天井裏から床下空間まで除湿と調温された空気を循環空気していますので、レンジフードで室内が負圧になっても、結露もカビも発生しません。

台風災害に備える

 毎年のことですが台風対策について

一般的な対策は様々な情報がありますので、アイ・ホームの住まいに限定して記してみます。

①※一種熱交換気扇の給気口や排気口の向きを確認して

下さい。家の西側、北側など前もって取り付け位置を確認して下さい。

南から連続的に台風の強風が吹き付ける場合には、図のような北側は気圧が下がり、給気口から換気用の新鮮

空気は入りにくくなります。

結果的には排気口は中の空気を吸い出す力が加わりますが、同時に給気と排気に吸い出されるような力が加わります。

よって、北側の窓を開けて、少し空気を取り入れるようにして下さい。

※一種熱交換気扇で不足する換気を窓で補う方法です。とは言え、台風は一過性のものですので、何もせず

じっとしてても良いのですが。

床下に夏型結露が?

<マッハシステムの疑問にこたえて>

7月27日(木)

晴れ

外気温度 34.1℃

湿度   68%

 何よりも実際に観察してみましょう。床下点検口がある洗面所に行ってみました。

 

温度 湿度は?

洗面所 温度 24.5℃

湿度  64%

それでは床下はどうでしょう。

床下 温度23.2℃

湿度  68%

ご覧のとおりです。

 洗面所の室温と床下の室温はたった1.3℃の差となっています。

この少ない温度差の原因は床下に吹き込まれている空気と、洗面所に吹き込まれている空調ユニットからの送風温度と湿度は全く同じだということです。

 

疑問に思われたお客様は、床下に送風される冷房用の空気がエアコンで製造されたばかりの19℃とか20℃の冷風を直接吹き入れられていると勘違いされているようです。

 床表面温度と床下の温度も1℃程度ですので、結露が発生することはありません。

 

結露発生の条件は

6℃の温度差

湿度60%以上 になってるようです。

基礎は一年中一定の温度

 全館空調マッハシステムは床下に調温調湿した空気を送風しています。

データで見ると年間を通じて安定しています。

 宮崎の場合、温暖な気候ですから、冬場の外気温が-3℃のような冷える日は年間2~3回程度です。

 床下空間は気密パッキンで基礎と家の土台は隙間なく塞がれています。外気との通気は有りません。空調室からダクトで新鮮空気と循環室内空気の温度湿度を調温調湿したうえで、快適空気として床下に吹き込んでいます。

大風量の換気を先のダクトからの送風で連続的に床下に吹き込んでいます。

結果として先のデータが得られています。

更に床下と室温と比較すると

ご覧のとおりです。

 

結論

 床下空間の環境は現工法で十分に満足できる、安定快適な空気環境を実現できているということです。

 更には、床下への送風は、その上部にある室内の空気の温度湿度の差が1℃~2℃程度とすることを意味し、断熱性の高い木製の床材、ムク、合板等の室内の表面温度に影響が出ないことを意味しています。

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