子育てママが大変な時、思い悩んで暮らしていたが、ふと気晴らしに高台の公園に行ってみた
見晴らしのいい公園からは自分達の暮らしている町が見えた
川も田畑も学校も見えた
足元にはクローバーが白い花を付けている
ママは、思いついて言った
「四葉のクローバーを見つけると、いいことあるんだって、幸せになれるんだって」
これを聞いていた5歳の女の子と3歳の男の子は
「ぜったい探すよ、ママにあげるよ」
「ボクも探すよ」
四葉というものは、そう簡単にはみつからないものである
「幸せ」はやっぱり私には遠いのかなと、ママが思っていると
「あった!ママ、四葉のクローバーだよ、四葉のクローバー」
「見せて」
娘の手に握られた、その四葉は一枚の葉を取り除いて、二枚になった2本のクローバーの葉を重ねてつくった四葉だった
「僕も見つけた!」
息子の小さな手にはご丁寧に2本の葉っぱの軸(じく)まで付いている
四葉のクローバーをつくった、天使が2人、ママの近くにいつも、いつまでも、いてほしいことに気付いた
ママなのでした