1月21日、田辺経営主宰FCCトップ会に招かれて、SDGs「元気のでる家づくり」というタイトルで講演に行って参りました。
FCCトップ会の目標は「100年後も一番に必要とされる会社」の意で「ファースト・コール・カンパニーの略」であるとか。
SDGsの理念は「誰一人残さない」
(leave no one behind)持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。私共の「家づくり」という事業を通じてこうした高い理念に一歩でも近づく活動ができないものかというお話をさせて戴きました。
アイ・ホームの事業活動は今年で30周年を迎えました。私共は何よりも大切な、皆様方の「家づくり」をお手伝いさせて戴く事業活動を行っています。思い返せばいつの間にか家づくりのポイントが時代と共に大きくうつり変わって来ています。
「本格和風」「新和風」などのキーワード、赤顔の極みです。
とは申せ、今日でも設計者、施工者の多くが、ともすれば供給者としての驕(おごり)に彩(いろど)られたデザインという「見た目の評価」に予算を費(ついや)し家の見た目の優劣を競う状況にあります。この頃はこうした見た目に片よった家づくりに違和感を覚えるようになりました。
本来、見た目は「デザイン」という汚れなき美の概念に導かれた価値観であるべきものなのですが。
目に見えない価値を必須にすると
家づくりにおいて目に見えない価値に注目すると、予算のかけかたも、家づくりも変わります。「家づくり」で私達が忘れていた大切な要素に気付いた「今」、SDGsの持続可能でよりよい世界づくりにつながる、省エネで快適な家づくりがゴールに見えてくるように思えます。
元来、雨風、暑さ、寒さから人間を守り、外からの危険に備え、安住できる、安心して眠り、家族と暮らせる環境を提供する「住まい」の忘れられていた使命がありはしないかとの気付きです。
「住空間性能」といえば抽象的ですが、温熱環境、湿度や空気質などに視点を移すと「家づくり」の経費のかけ方が変わって来ます。
沖縄の夏は高湿度が悩み、台風の進路に当たり、夏場高温、高湿度の日々が続く沖縄、理想の住まいづくりに努力されている方々が結果として湿度75%の住空間性能を是認せざるを得ない状況を聞かされ、耳を疑う程、驚きました。
曰く「沖縄の人は高湿度で暮らして来たので、湿度50%では肌がカサカサしてしまう」とのこと。
「え~~?」
7年分のエビデンスで伝える私共、アイ・ホームで提供するマッハシステムの家は7年間にわたり温度湿度、CO2濃度、省エネルギーのデータを蓄積しています。そこでこのデータを見て戴きました。
夏場の酷暑、梅雨時の高湿度、冬の寒さの中で、快適室温25°C前後、湿度約50%、CO2濃度、450PPM等の環境実績を目の当たりにされ、沖縄の方々から「え~~?」「すごい」と返響が返ってきたのです。
沖縄に室内湿度50%の快適を1年中!
北の北海道、東北では寒冷地なので室温が年中22℃~25℃ならば最高の贅沢です。
沖縄では冬場、一年中で最も快適に暮らせる気候となるのですが、夏場、台風の進路上となると温度よりも高湿度でこれが大変だと云うことです。アイ・ホームのマッハシステム(全館空調)で快適な室内環境を実現できれば、湿度50%でカビ一つない快適な暮しが実現できます。近い内に、素晴らしい仲間が沖縄に出来て「快適な暮し」の話が出来る日が来ることでしょう。