電気製品で20年利用されているものはほとんど無いようです。新製品の方が使い易かったり省エネであったりして交換され、古い物は廃棄(はいき)される運命のようです。
全館空調のダクトタイプの電気メーカー製造のエアコンは、換気と調温調湿を同時に行う複数の機能をパックにした機器となっています。約10年の更新期間を経過した後には、部品の交換や、機器の入替えが必要となりますが、その時対応できないメーカーが出て来ることも考慮すべきです。
パックタイプのメーカー製造の全館空調機器は大型化しやすい為、建物の一部を解体して取り出し、入替え後、再度美装工事が必要となります。よって、大がかりな改修工事が必要となることから、更新時の必要な工事費用の負担が、空調機器の交換費用となるため大変です。
パックタイプのダイレクト式エアコン
さて、先のエアコンから冷房時に15℃の冷風が直接、直結されたダクトに吸い込まれて行きますのでエアコン本体に近いダクトの内壁は20℃程度に冷やされてしまします。この時、室温が設定の25℃程度まで冷やされているとサーモが働いて冷房がストップします。この時、換気の為の室内空気が室温25~27℃でエアコンから直接吸い込まれてダクトを通過します。仮に27℃の空気が吸い込まれ、20℃に冷やされたダクトに触れると結露を起こします。この結露に埃が付くと、黴(カビ)が発生します。
パックタイプの全館空調ではこのダクト内のカビが歳月を経ることで大量に発生することになります。メンテナンスが困難な天井裏等にダクトが隠蔽されており、搬送される空気質が劣化する元となります。健康被害も予想されます。
一方マッハシステムではエアコンは市販品、DCファンも同様。及び第一種熱交換気扇も市販品で、それぞれ分離して用いていますので、冷房時の冷風が直接ダクトに流れ込むことはありません。ダクト内に結露やカビは発生しにくいと申せます。