過去5年以内に、注文住宅を建てた828人にアンケート調査をした(日経ホームビルダーより)ところ、9割を超える人が「住んでから気づく事が多い」と答えている。
また、「家づくりで当初重視したこと」と「次に家を建てる場合に重視したい事」に大きな違いがあることがわかった。
初めは目につきやすい「間取りや収納スペース」。ところが、住んでから気づくのが「省エネ性や断熱性」などの目につきにくい部分。この差がいわば「改善したい」「後悔している」点と言える。
後悔させない家づくりのポイントは、後悔度の高い順に並べてみると、1位は省エネ性、2位は断熱性、さらにメンテナンス性(維持管理のしやすい家)、次いで防音・遮音性、防湿性と続く。
いずれの建物躯体の性能に係わる項目で、家が建ってしまったら見えなくなる部分だが、住み始めてからの満足度を大きく左右する要因となる。
中でも、断熱性のアップは、「省エネ性の向上に加え、室内温度が一定になる」「家中の温度差が小さくなる」など、快適性や健康面での安心を実現する上で不可欠だ。
更に、次世代省エネ基準の長期優良住宅の「省エネルギー対策等級4」をクリアする事によって、優遇減税や「フラット35S」の金利優遇(10年間金利1%減)などコスト面でのメリットも大きく、建物の満足度アップに欠かせないものと言える。
家づくり後悔度ランキング TOP15
「日経ホームビルダーより」
1.省エネ性 ~光熱費を抑えられる家~
2.断熱性 ~冬暖かく、夏涼しい家~
3.メンテナンス性 ~維持・管理のしやすい家~
4.防音・遮音性 ~静かに暮らせる家~
5.防湿性 ~結露が発生しにくい家~
6.耐火性 7.防犯性 8.耐久性 9.バリアフリー化 10.シックハウス対策
11.耐震性 12.収納スペース 13.外観デザイン 14.室内設備 15.間取り
(過去5年以内に注文住宅を建築した全国20歳以上の男女にアンケートを実施。828人から回答を得た(2009年6月、「家づくり見える化プロジェクト」調べ)。)