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介護モデルの絵画

介護モデルの絵画

 

アイ・ホームの介護支援モデルハウスに4枚の絵画がある。

玄関を入って右手、濃紺の山の絵が迎えてくれる。錦江湾を隔てて、桜島の上空に、太陽が地球の丸みをこえて、日没後の残光を中空に放つ時、白い噴煙が光を受けて耀く。桜島は自らの山容を夜の闇に浸潤されながら、視野に重たげな量感を見せている。広がる山裾には、点在する人家や店舗の灯火が鮮やかに浮び上がっている。正に、その時を描いた一枚といえる。

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下前原 稔さんの作品である。下前原さんの業歴については、後述させて戴くとして、作品の特徴に、大島紬を画布に用いることがあげられる。現在もお元気で、ご母堂が織り上げられた紬に描かれた絵画の数々、誰もが手がけることが出来ない世界を、親子して世に送り出している。因みに、下前原さんは当社でホームページの作成をお願いしているアイ・ホームの社員さんです。

次いで、和室。こちらには黒地に金色の絵の具で富士山が描かれている。日本人好みの配色は簡潔で心地好い。

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三枚目は2階のホール、花の絵である。タッチに勢いがあり、独特の世界を造り出している。花の持つ命が弾けるように咲き開いたといった様子で、下地の紺と金茶の大島紬が絶妙の装飾性を生みだしており、私の好きな作品である。

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以上が下前原氏の作品で、写真ではありますが、それぞれ何となくご理解戴ければと存じます。

更に、原田茂様の作品も一品、寄贈戴き、2階、階段ホールの大きな白壁を背景に展示させて戴きました。アクリル画の瑞々しい輝きが、白磁のような乾いた質感を見せ、背後の白漆喰に良くマッチしている。青と白が絵画全体を時間という大きな流れの中の水底の景観のように見せている。不思議な感覚を描いた作品と言えよう。

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◇下前原 稔

大島紬絵画 創始者

プロフィール

●1962年 宮崎県えびの市に生まれる

●1985年 大阪芸術大学 芸術学部

芸術計画学科卒業

研究室賞受賞 博物館学芸員資格

●日本イメージポスター展入賞

●芸術の森展 優秀賞

●自然と人とのふれあい展 毎日新聞社賞

●第2回みやざきTOYP大賞優秀賞

●ニューヨーク国際美術コンペティション受賞

●その他 多数受賞

●2000年 東京にて個展開催・英国大使来館

◇原田 茂

プロフィール

昭和11年(1936年)宮崎市に生まれる。宮崎大学芸術学部で出水勝利氏の指導を受け、卒業後県内の中学校(西都市立都於部中)、高校(本庄、泉ヶ丘、宮崎南)に勤務。昭和43年(1968年)から独立展に出品、昭和53年(1982年)に県美術展で文部大臣賞を受賞する。定年後、宮交カルチャーセンター講師を務める。身近なものにテーマを求め、独特のマティエールで現代社会を象徴的に表現しました。

画歴

●宮日美展 大賞

他 特選(宮日賞2回、知事賞1回)                        奨励賞 4回

●県美展 文部大臣賞                                  他 特選 1回                                準特選 2回

●独立展 奨励賞 2回

●西日本新人秀作展 入賞

●都城市美展 大賞 2回

●全国県美術選抜展 賞候補

●尾道を描くコンクール 入賞 3回

独立美術協会準会員 宮日美展無鑑査

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