a 床断熱と基礎断熱はどちらが良いか
(1)床断熱とは・・・
建物の一階床下の全面に断熱材を取付けて外部の温度(熱気、冷気)の影響を受けないようにする工法で日本の住宅の大部分は床断熱です。
床下の風通しを良くするために床下換気口や基礎通気スペーサーを設置します。
(2)床断熱の欠点
- 断熱材が自重で下がり、床材と断熱材の間に隙間が生じ、そこに床下から冷気が侵入し、床材が冷やされ、結露やカビが発生する。
- 台風や風雨の強い日には床下換気口や基礎スペーサーから雨水が吹き込まれて水溜りとなり、床下の湿度が建物に悪い影響を与える。
- 床下に虫やホコリが風入する。
- 気密性能は漏気が多い程下がり、熱損失によるエネルギーロスが生じる。
◎床から貫通する給配水管の部分。
◎床下点検口の気密処理の品質 - 地下水位が高い場合床下のコンクリートが冷やされ、外気温が高く、高湿度の時に結露により水溜りができる。
(3)床断熱の利点
- 施工費、手間費が縮小できる。
(4)基礎断熱とは・・・
床下に断熱材を施工せず、建物の外周に面した基礎立上がりに板状の断熱材、又は発泡性のウレタン吹付断熱材を施工し、床下に換気口が無く密閉されるので外気の風雨や湿度の影響を受けない。室内の環境の影響を受ける。
(5)基礎断熱のデメリット
- 室内と床下の空気が循環する為冷暖房をする気積(容積)が増え、光熱費が多くなる。
- 基礎コンクリートの湿気が1~2年は放散するので対策が必要となる。
(6)基礎断熱のメリット
- 外周壁と基礎部分の気密化は、基礎気密パッキンで容易に出来る。断熱と気密の性能を安定的に確保しやすい。
- 床下換気が無いので、外からの湿気や水を取り込まず、床下結露や、木材腐朽の防止に効果がある。
- 床下を収納庫などに利用できる。
アイ・ホームの基礎工事とマッハシステムについて
アイ・ホームの基礎工事は基礎断熱
アイ・ホームでは近年、基礎断熱を標準にしております。
デメリット解消の為の工法を採用しておりますのでご案内致します。
- 基礎コンクリートの湿気対策
- 標準仕様として、床下に除湿器を2~3台設置して確実に基礎の湿気を除去します。(1年半程度稼働させる。)
- マッハシステム工法の場合、床下にDCファンを用いて大風量の送風を行っております。床下からの排気は熱交換気を用いて室外へ出しています。よって湿気を排除しています。
- 冷暖房の為の気積増大による、光熱費アップに対しては、マッハシステムでは冬は暖気を床下に送風し床を温め、夏は冷気を送り、ひんやりとした床を創出します。
天井裏、屋根裏とも言うがこちらにも冷風、温風を季節に応じて送風しており、外気や屋外からの輻射熱の影響をやわらげている。
- 床下ということもあり防蟻対策が問われますが、アイホームでは、コシイプレサービング社の白アリ20年保証を採用しており、安心安善な施工となっております。