お正月になると思い出す「犬カレンダー」の写真と川柳です。
柴犬くんが少し小高い岩に登って、「笑顔」にしか見えない、口角を上げてピンクの舌を出している姿。目はまん丸で張り切っているようでした。
背景には近くの松の緑と、真っ青な空が広がって、小さな白い浮雲が2~3片。
本当に悩みを青空に捨てて、パッと新年に向けて、この柴犬くんは駆け出して行きそうでした。
毎年、年が明ける頃になると、私共の住宅業界に「大予測」と銘打った識者による講演や出版が相次ぎます。2023年にはどうなるか、私なりに予測してみましょう。宮崎市場についてですが、以下少しだけマンションについて。
年間3400棟程度の市場で、年間1500棟ものマンション供給を支える顧客は、自ら住むのではなく、賃貸市場への投資のようです。都市部では地価の上昇と、資材高騰により、投資利回りが低下。宮崎にその投資がまわってきているようです。しかしそれも供給過剰。マンションは利用者側からすれば、30年越えて、大規模修繕が必要となったときの担い手不足。入居者で負担しなければならず、今回のように物価上昇が全てに及ぶ状況下では、マンション入居者が積み立てている「修繕積立金」が積み立て不足となってしまうことでしょう。
さらには入居者が死亡、相続人が相続を放棄すると、入居者の頭数が少なくなり、1戸当たりの修繕負担額が大きくなってしまいます。
最終的には、全ての方が相続放棄となれば、国の責任が問われることでしょう。
マンション用地として、購入業者は数少ない立地適地には高額の値付けを行います。結果として周辺の地価も上昇していたのですが、そろそろピークとなりますので新規参入業者も県外からが大半ですが、もう増えそうではありません。
結果、宮崎中心部の土地の地価上昇はピークアウト。
周辺の住宅用地は、大規模開発が、沙汰止みとなった現在、しばらくはそのまま価格を維持するものと思われます。
大量の宅地開発はありませんが、高齢化による、中古住宅の供給が新しい市場を生み出しそうな気配が2023年の変化かもしれません。