長期優良住宅は薬剤での木部処理(防蟻防腐)を条件としている。
薬剤を地上1mまで塗布することを義務付けているのである。
無添加を売りにした自然志向の住宅であろうと、「防蟻」がされていなければ「長期優良住宅」とは言えないことになります。
要は、それ程までに白蟻の被害は大変なものであるということです。
防蟻対策として施工上の物理的な対策は工務店側で可能なのですが、薬剤の扱いだけは専門業者の分野となります。
白蟻防除士・劇毒物取扱責任者として
標記の資格を有する者として筆者はアイ・ホームの防蟻処理をより質の高いものにしたいと考えて、対策を行って参りました。一般的な薬剤処理ではなく、コシイ・プレザービング社の加圧注入防蟻防腐工法です。
構造材に直接人体に害のない防蟻防腐液剤を浸透させ長期の建物の安全性を確保できる工法です。15年程前これまでに無かった20年保証商品として、アイ・ホームが提案し、コシイ・プレザービング者が開発した工法です。
これからの維持管理の費用は?
大切な家を食べる白アリの保証を、継続的に確立してゆく為には、点検と再施工による現実的な保守管理が成されねばなりません。
「費用」をどのように負担すれば手間賃と材料代を賄えるのでしょうか。
再施工、保証延長の一般的な費用?
日本しろあり対策協会という社団法人があります。公益に基づく安全や安心を実現する「しろあり」対策を指導する機関です。
この協会に所属する業者の方々の再施工費用を調べて見ますと1㎡当り1200円~5000円程度と大きな開きが存在しています。但し、1200円に関しては保証が無い場合もありますので要注意です。保証の額は300万~500万が一般的なようです。中には1000万円の保証もあるようです。
具体的には、延長保証(一般的には5年更新)の為の再施工代は150,000円~250,000円が相場のようです。
アイ・ホームでの再施工費用は
コシイ・プレザービング社では5年間で約5~8万円となっているようです。10年更新の場合、8万~16万円程度とのことで、家の広さや条件によって金額は変わります。
一般的な費用負担の中身は?
工務店とメーカーの防蟻工事の再施工費はどの程度差違があるかをご案内致します。
大手プレハブメーカーでは、カスタマー部門を設け、アフターメンテナンスを別会社で管理する方向となっています。結果、独立採算で会社が存続する為に、高い収益力が望まれ、30坪程度の住宅で20万~30万円程度の防蟻処理再施工代金となっています。
全国展開を行っている大手木造メーカーでは、○○工務店では、外注方式で少し低めの再施工代金で15万~25万円程度、○○〇業では大手プレハブメーカーと同程度20万~30万円であるようです。
理想的な費用負担とサービスの範囲の実現
アイ・ホームではお客様が、防蟻費用負担時に当社のマッハシステムの点検や高性能フィルターの無償交換、清掃。及びその他の部位の点検を行うことで、日頃お時間の取れないお客様に複数の維持管理サービスを同時にご提供できないかと考えています。
「ここまでしてもらえば防蟻費用の負担も高くない」と思って戴けるようにと考えています。具体的には、5年更新による再施工費が年当り1万2000円で5年間の合計60,000円で行えればということです。
維持管理費用の大幅な縮減
一般的な防蟻保証更新(5年保証で)の費用は約20万円程度ですが、アイ・ホームでは6万円で済みます。更に、マッハシステムの維持管理、清掃、フィルターの無償交換及び複数個所のアフター点検を含みます。一月で1000円の費用ということになります。月に1000円の積み立て貯金を行って戴ければ、5年後には6万円が積み立てられていることになります。
維持管理で「家」という財産価値を守る
車を安全に使用する為に車検制度があります。「住宅」においては住人の自己責任ということで、他人に損害を与えることはないことから、特に「家検」が義務付けられているわけではありません。
ただ、「住宅」は使用年数によって劣化しますので、手入れをしなければ見た目も機能も低下してしまいます。
一定の維持管理を行うことで、快適で安全な住まいが、本来の機能を発揮してくれるというものです。これは、高額な費用負担で購入した「家」という財産価値を守ることでもあるのです。
先程来問題としたしろあり防除をしっかりしていなければ、建物の構造体を加害され、地震などがあれば命までも失うことに繋がってしまうとしたら大変です。
家という財産価値と住まい手の安心、安全を守る為にも、適切な維持管理を行ってゆくことが「住まい」には欠かせないことなのです。