理想の家
人は、家造りを思い立った時に「理想の家」を漠然とイメージする。
人によって家造りの道程は異なっている。思いの扉を開けると、そこに高台への眺望が広がっている人には、家造りの道程は、そこが起点となる。高台に立ち、見下ろす街並や、緑の木々が「理想の家」には欠かせないものとなる。
具体的な住まいのイメージは立地の次に現実のものとして形にしてゆかねばならない。
デザインや使い勝手といわれるものである。そうして自分のフィーリングに合った、材質、色、形が決められる。
Y様との出会い
この家を建てられたお施主様、仮にY様とさせて戴きますが、このY様とお会い出来た日は12月も押し詰った寒い夜のことでした。
厚手のオーバーの襟を立ていかにも寒そうにしてご来場(佐土原町のマッハシステム体験館)されました。
室内の温度は25℃、上着をおとり戴いて、家造りの思いをゆっくりとお伺い致しました。
そうしてお見送りした折に「忘れ物の上着」が室内に残されておりました。
床も壁も、吹き抜けの天井までもピッタリの25℃だった室内、お客様は冬、大切なオーバーを忘れて戸外に出てしまったのでした。
家造りの起点が決まった
その時点で、Y様の家造りの起点は決まりました。マッハシステムの全館空調の家造りが起点となったということです。
断熱の基本性能がポイント
着工は翌年の10月、工事期間中には寒い冬もやって来ました。
Y様のご都合で現場で夜間のお打ち合わせが多かったのですが、Y様ご自身は元より、参加したスタッフがストーブなしで長時間ガラン堂の室内で平気な事に驚く程の断熱の基本性能だったということです。
マッハシステム稼働で忘れ物
3月となり、まだまだ寒い日が続いておりましたが、マッハシステムのテスト運転が始まりました。夕刻、現場監督が室内を見廻ると職人さんのジャンバーや上着の忘れ物が多くなっていることに気付きました。
一瞬にしてわかる
春まだ浅い3月の末、ご入居戴いたお施主様の新居に当社のコーディネーターがお尋ねした所、奥様が半ソデ、素足にて玄関口まで出て来られたとのこと。
担当者も思い出に残る出来
さて、デザインは様々なご提案を吟味して戴き、全体として本当に素晴らしいものに仕上がりました。