先頃、東京渋谷のTBS住宅展示場に行って来ました。
日本国内最高峰のモデルハウス群。
東京の青山という土地柄、さすがと言うべきか、各社1棟2億円~3億円のモデルハウスばかり。中には5階建てというものも展示されており、1階は趣味のお店、2階は賃貸、3階が両親、4・5階は若いご夫婦の住まいという設定。
同行の社員が、某メーカーのモデルハウスで使用されるエアコンの電気代を質問したところ、真面目な青年がわざわざ帰り仕度の我々の所まで駆け付けて教えて下さったのが「1ヶ月の冷房代が5万円」ということでした。
要するに、かくも大規模な家ともなれば「5万円ぐらいの冷房費」あたり前といえばそのとおりなのですが、故里宮崎では考えも及ばぬことでした。
これからの住まいの価値
「いつかはクラウン」という流行語がありましたが、この頃では「おじさん達の車」のイメージを変えねばならないということで、まず燃費の改善で、ハイブリッドに変更。次いで、イメージ一新とのことでピンクの車体も登場するとのこと。
住まいも「いつかはクラウン」的な発想があることは事実ですが、住まいの「燃費表示」を行なっているのは、ドイツです。
日本と同じ資源に恵まれないドイツでは省エネルギーに熱心で、住宅の燃費表示を義務付けるようになったとのこと。
これからの住まいの価値は、こうしたエネルギー消費面で優れた住まいづくりを評価するものに移行してゆくものと思われます。
ガマンする省エネではなく
「ヘムズ」とか「スマートハウス」で注目されたことは省エネである以上に省マネーでした。
現在、私達アイ・ホームが測定公表している「介護支援モデルハウス」では2月1日から8月1日までの6ヶ月間で、1日24時間、65坪の住空間の温熱環境を快適な温湿度にコントロールした時のエアコンのエネルギーコストが、9,115円となっています。
8月以降も測定中ですが、1年間で18,000円程度のエネルギーコストで、1月平均1,500円程度となります。
このくらいであればガマンして暮した省エネと比べても、もっと省エネだと思うのですが、いかがでしょうか。