佐土原町の「快護支援モデルハウス」には左記のジャパンブランドプロジェクトの新しい提案が具体化されています。
そもそも「ジャパンブランドプロジェクト」とは、経済産業省の補助事業で、日本発の商品づくりで海外へ進出しようというもの。
アイ・ホームが海外にまでとは考えておりませんが、宮崎県産杉の利用拡大に用途の開発を行なう等、お役立ちが出来ればとの思いで参加させて戴きました。
プロジェクトで試作できたものをモデルハウスで用い、問題点を解明するなど私共の役割も必要なのです。
◎ノンスリップ階段材の開発
階段からすべって怪我や死亡事故となるケースが意外に多いことは、統計にも示されています。
2004年の日本転倒防止協会(03-5957-0560)の調べでは、階段等の住宅内での死亡事故は1年間で4000名近くに上っているそうで、クレイジーキャッツの谷啓さんも、階段からの落下が原因でお亡くなりになっています。
今回、宮崎県産杉材を波板状に加工し、劣化防止と美感を維持する為に塗装して快護支援モデルに採用いたしました。
足触りも良く、しっかりとグリップ力が生まれ、これから皆様にお勧めの素材に仕上がりました。
◎視力障害の方の感想
FHアライアンス会長の廣石氏は、弱視でもお元気にお仕事をされています。
先日、モデルハウスをご覧戴きましたが、実際に階段を上って
「これは上りやすい。踏み板がしっかりグリップできることと、蹴込(踏板と踏板の間の垂直の部分)が白い漆喰にされていて、くっきりと判りやすい」
との事。尚、上り始めの段には照明も付けられており、これを喜んでおられました。
「こんな上りやすい階段は初めてだ」との事。
写真で見て戴くと、一面の踏み面を2色でデザインしています。
これがなかなかおしゃれとの評判です。
実用的には色の変化で段差の確認がしやすくなります。
更に一般の床材や内装建具材にも表面加工の表情が面白く、こちらも試作して展示いたしました。
問題は乾燥の関係で木材の変形が出ることもあり、こちらは少し考えて用い方を検討する必要があるようです。