創エネで生活防衛

 電気代の上昇は予想を超えて、生活費の障害になりつつあります。それは電力会社から購入する電気代が毎月のように上がり続けているからです。

 10年ほど前に太陽光発電を設置し、当時20年の売却を選択した私の実例をご案内します。

 10kw以上の規模であれば当時、自家消費無しで全量を買い取りしてもらい、自宅の消費電力は全量電力会社から購入する仕組みです。

2012年頃は1kw当たり34円程度で買い取りしてもらってましたので高額な売電代として1月で75,000円あった月もありました。年平均は、現状で50,000円/月程度の売電代金となります。劣化による発電量の低下もあるようですが十分過ぎる収入となっています。

 これに対して現状20,000円/月程度が使用電気代となっていますので差し引き、毎月30,000円程度の収入増となります。

昨今の買い取り電気代では試算すると

(1)2022年が10kw未満の買い取りを選択で10年固定買い取りとなります。そこで8kw設置のとき売電収入の予測は、全量売却の場合

8kw×1300×@17円=176,800円→※太陽光パネル1kwが発電する発電量が宮崎県は1300kwが平均

このうち30%が自家消費(統計による)ですので実際の売電代金は

176,800×0.7=127,760円となります。

(2)一方アイ・ホームのお客様の平均的な使用電気代は自家消費を除く場合1円当たり10,000円程度(家の広さ30坪)です。

10,000円の電気代が自家消費分30%を除いた金額となります。つまり10,000が使用した電気代の70%ということです。結果として、年間120,000円を利用したことになります。

(3)単純に(1)と(2)を比較すると

売電料                                             使用電気代

127,760円                -         120,000=27,760円

太陽光発電8kwを設置すると、単純に年間2,760円の収入となります。

 

(4)次いで自宅消費した太陽光発電を電力会社は負担していませんので、この分は自家消費した自ら生産した電気として生活者の得した金額となります。

8kw×(1300×0.3)=3120kw/年 (年間の発電量)

3120/12=260kw/月       (1月あたりの発電量)

260kw×27円=7,020円/月    (自家消費した電気代として)

7,020円×12=84,240円/(年間-自家使用メリット)→(4)

@27円はこれまで1kwの買電料金の換算の指標です。現在は1kw当たり@40円近くに値上がりしています。40円で計算すると

260×40円=10,400円/月となりメリットは大きくなります。

10,400円×12=124,800円(年間の現実的な今の電気料金によるメリット)

上記124,800円はウクライナ情勢などの極端な原油価格による場合として今回は参考程度に算出してみました。

(5)実質的に自宅消費分の相殺電気料金は使用者である家主の利益であり、この金額を(3)の単純な売電と購入代金との差に年間の自家使用メリット(4)を足し算すると

27,760円+84,240円=112,000円/年

8kwの太陽光発電を自宅につけると年間112,000円の儲けとなります。

ただし、これは実質の利益から使用電力料金を差し引いていますので、現実的には127,760円((3)の売電収入 )84,240円(年間自家消費メリット)=212,000円となります。