昔、この縁側には雨戸があり、全ての雨戸は戸袋という雨戸収納に引き込まれてフルオープンで室内と庭が向き合っていました。
周囲には気心の知れた隣人が住んでおり、治安は極めて良く、隣人が家を訪ねる時には広い庭の先に門があり、潜(くぐり)戸があるのでこれを開けて庭に足を踏み入れる。
訪問者は玄関より先に縁側のある縁先に回ると、
「おーい、居るかい・・・」と声をかけたものです。
縁側には、季節によって夏場に梅が干されていたり、冬場には、日当りの良い縁に切り干しの大根がザルに広げられており、人も猫も庭先にはくつろいでいた。
昔だと「濡れ縁」ということになるが、今流には
「ウッドデッキ」に屋根をかけ、ベンチを配するなどすることで、庭にくつろげる「青空リビング」などと言われるスペースを作ることがあります。
治安の悪い今日では、昔の縁側では心配です。
しっかりと侵入者をブロックしながらくつろげるデッキの暮しを楽しんでみませんか。