この「ナイスショット」という言葉は、ゴルフ好きな人にはおなじみである。
一方で、写真を撮影する時にも使われる言葉で、私共の仕事では、ことさら大切な言葉となる。
ご案内する建物をより魅力的に写すには、時間と状況の設定が大切である。
良いカメラと腕の良いカメラマンがいたら良い写真が出来るのではないということです。
雨の日よりも青空が良く、青空には「あのあたりに」白い雲があった方が良く、雲は秋の鰯雲が良いということなのです。
このことをシャッターチャンスともいいます。
しかしながらシャッターチャンスだけでは良い写真を撮ることはできません。
被写体をよりよく見せたいと願う「心の深さ」が大切です。
ここに1枚の写真がある。(クリックすると、大きく表示されます)
この写真は私共が『今売り出しの清武町加納”桜渕”』の街並写真です。
未来住宅展としてテレビコマーシャルに用いられている夜景写真。
室内の明かりが暖かく家族の暮らしが偲ばれるものとなって、4棟の玄関には、今しも帰り着いた住人を出迎える明が、煌々と点っています。
ところが…なのです。
実は今時の住まいは省エネ発想ですので、センサーライトが玄関には付けられており、点灯した後、人を感知しなければ、程なく消灯してしまうように作られています。
だから4棟の玄関のウェルカムライトは、点灯された後、数分で消灯される。
だからシャッターチャンスを作るには、4棟のモデルハウスの玄関入口に次々に立ち、点灯させた後、消灯するまでにシャッターを切る必要があったのです。
この時カメラマンに体力と知力と愛情があったればこそ、撮られた写真がこの一枚の写真であったということです。
筆者は、そのカメラマンが私と同年齢ながら機敏に動け、良き写真の為に心を砕いて下さったことを想像するに、その元気を喜び、心から感謝せずにはおれません。
もしかしたら、走って転けることもそろそろ考慮して、これからも素晴らしい写真で応援して欲しいと思います。