4月2日、東京品川にあるYKK・APのショールームにて窓の性能と建物の断熱性能について、体感体験して参りました。
単板1枚ガラスの窓だった頃の室内の寒さは、かくやと言いたいぐらいの冷え冷えとしたものでした。
「床下断熱160㎜は寒い」
窓はトリプルサッシ、壁はダブル断熱で、屋根もダブル断熱の時、床下の断熱が床の裏に直接160㎜のウレタン系の吹き付け断熱の場合、掃き出しサッシの下部で、14℃となっていました。
外気は0℃の設定となっており、床下部分には、この冷気がそのまま入り込んでいる状態でした。ですから床下部分の空気は0℃で、床材と直下の160㎜断熱材の直張りとなっているにもかかわらず、床表面温度がたった14℃ということです。
ちなみに、室温はエアコンで25℃となるように連続運転されていました。
アイ・ホームの場合基礎断熱なので、同様の状況下でも床下温度はマッハシステムによって温かく保たれています。よって、掃き出しサッシの床表面温度は23℃程度となります。何故なら、マッハシステムにより、冬場は、床下に暖気が吹き込まれております。加えて、連続的に熱が奪われるような外通気工法とは異なり、外の冷気が床下に入り込まない密閉基礎となっております。結果大きな温度差にさらされない状態となっています。
結論として、床下断熱の場合アイ・ホームの基礎断熱と比べると床下換気口のある外通気工法は不利な状況となり、床暖房で追加加熱しないと寒過ぎるということです。
外気に近い建物の外周部の床表面温度は14℃程度となり、その部分だけ取り上げれば、天井部分が25℃となり、実に11℃の垂直の温度差領域が出来てしまします。
停電が冬場に起きると、床暖房が停止して、本日の状況から想像すると外気が0℃以下の場合、建物外周部の冷気の影響は外周に近い床部分に集中的に表れるものと思われます。何故なら、冷たい空気は下に溜まり、床下換気口近くでは冷気の出入りが熱を奪うからです。
記憶に遠くない東北地震の折、電気が通じない中でQ1住宅と言われる、Q値1の高断熱住宅の室内温度は暖房なしで外気がマイナス3℃でも16℃までしか室温は下がらなかったということです。当然密閉基礎でした。
故に、床下断熱ではなく密閉基礎断熱の構造を選択していたということです。
アイ・ホームでも都城の森の住まいと曽師の森の住まいで、断熱方法を変えてテストしてみたのですが、ある時、外気がマイナス5℃まで下がった日、床断熱の方は、エアコンの温度を上げても、室温上昇どころか維持すら困難となり、室温が19℃まで低下してしまいました。
基礎断熱のモデルは問題なく25℃を維持できました。