TOTOクリスタルスノー欠点
今回の展示会は、アイ・ホームの一級建築士の自宅完成展示会でもありました。
住まいを見学された人々の評判は上々。面目を施しました。
ところで、進化するキッチンは終に天板を手作業で追従できないレベルまで美しく仕上げる工業製品によって、「オリジナルキッチン」という分野を突き離した感じです。
美しすぎるTOTOクリスタルスノー
天板が透明感のある、正に「クリスタルスノー」という半透明の透かし硝子風の天板である。清潔感があり、存在感がすごい。道具なのに、インテリア商品として、観賞にたえる、美しすぎる天板なのである。
何が欠点
それは美しすぎる事である。たまたま、我が娘の自宅に、このクリスタルスノーの天板が採用されており、訪問時に利用する機会がありました。
キッチンは美しすぎると、常に美しく利用しなければならないということです。片づけなければならない、汚れた皿や、フォークは、汚物を洗い流し、直ちにシンクから撤去され、拭き上げられてしかるべき場所に配置されなければ、これまでにない、違和感を感じてしまうのです。
工芸品の上に汚物が放置されているような、たまらない違和感がそこには出現してしまいます。
時々、高級なキッチンを装備したセレブの家で、利用されていない、見るだけ、見せるだけのキッチンがあって、使われていないことを笑ったりするのですが、それは、家事に不熱心なのではなく、 この美しすぎる「生活感」がもたらす、反作用なのです。
見るだけでよい、使うことで汚すよりは、見えているだけで「美のパワー」が、満足をもたらすという訳です。
三角コーナーなどは絶対に置けないクリスタルスノーの天板なのです。
美は冒涜(ぼうとく)されてはなりません。きっと常に美しく保たれてこその美的生活という価値概念がそこには誕生するということでしょうか。