坪単価とは、建築工事金額を床面積で割ったものと言えば、一般的な目安かと思われます。但し、バルコニーやデッキその他、吹き抜きがあったり、広い玄関ポーチがある場合、床面積だけを基準にすると、施工面積が広くなるので、坪単価は割高になってしまいます。施工坪単価と言われている考え方がより現実に近くなります。意匠性に富んだ工夫された建物ほど割高な坪単価となりがちです。
ところで、坪単価が「高い・安い」という表現が良く使われますが、仕様(つまり、そこで用いられる建築材の品質)を問わず、高い・安いと評価する方は、大切なポイントを忘れていることになります。中には、建築業界の悪弊として、質を問わず安ければ良いと思いがちな建築に対する知識不足に付け込んだ営業手法も、こうした「坪単価評価」が、今日でも根強く残っている原因だと思われます。
例えば、窓に使用されているアルミサッシがガラス1枚なのか、ペアなのか。熱伝導率1000分の1で結露しにくい樹脂サッシ障子で、ガラスが2枚なのか、トリプルなのか。
アイ・ホームの窓は、樹脂製でトリプルサッシが標準です。皆様のご近所に樹脂製のトリプルサッシがどこで用いられているでしょうか。あまりというか、殆ど無いはずです。
省エネ・防音・防水性能に優れたトリプルサッシをアイ・ホームでは昨年より標準採用と致しました。
例えば、外壁に用いられる建材の耐候性はメーカー表示で10年、15年、30年のいづれであるかで金額が異なってきます。公表されているニチハ外壁材では、概ね30坪程度の住宅の外壁材の施工と材料費用は、15年物で150万円、30年物で240万円となっています。ちなみにアイ・ホームは30年ものが標準です。
例えば基礎工事で用いられる、コンクリートに強度の違いがあることはご存知でしょうか。18N/mm2は1mm2(1平方ミリメートル)あたり18N(ニュートン)迄の圧力に耐えられることになりますが、これは1cm2あたりだと180kgまでOKということになります。アイ・ホームでは、30N/mm2」が標準となります。これは長期優良住宅制度が誕生した時、100年程度安心できる強度を必要とするコンクリート強度だということで目標とされた数値でした。これをきちんと標準にしているのが、アイ・ホームの家造りです。他社はどのくらいでしょうか。良くて21N/mm2程度、ローコスト住宅では18N/mm2程度です。
坪単価とコストパフォーマンス
建築費を下げるには、品質を下げればコストは下がるという一面があることは分かりやすい側面です。ただ、品質を上げながらもできるだけコスト上昇を防ぐやり方があることも、企業努力として実現しなければなりません。
アイ・ホームは、なぜ樹脂のトリプルサッシを標準とすることができたのか。いくら品質が良くても価格が高ければ使用することはできません。しかし、アイ・ホームのマッハシステムという全館空調システムを採用している全国50社の仲間達と協同で仕入れる努力をしているからコストダウンが可能なのです。
更に言えば、アイ・ホームの水準まで、他社が品質をアップした時には、量と仕入単価の相関関係が作用して、有利な仕入れが困難となります。
逆に、上級グレードの仕入では、量と仕入れ単価の相関関係でアイ・ホームが貢献できていることになります。
更に身近な坪単価にむけて
品質よりも金額だと言われているお客様も「地震で圧死する」「2重ローンを背負う」家づくりは否定されていることでしょう。
従って、アイ・ホームでは、耐震等級3(国の品確法で定めた耐震性能の最高等級)と制震ダンパーでの家造りは全ての家に共通の品質で行って参ります。車であれば、安全性の確保できない車は公道を走れないのですが、家はそうではない存在であるといえましょう。アイ・ホームは車のように安全第一の家造りを致します。
次いで、関連会社の中でグレード別に樹脂サッシのトリプル硝子からペア、最終的にアル・プラと言われる半樹脂まで選択可能とし、お客様方の価格訴求にお応えして参ります。
しかしながら、どの商品におきましても、断熱性能はトップクラスを確保したいものです。
何故ならば、アイ・ホームは、2015年ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーにおける大賞受賞の会社ですから。