給湯器の新技術
商品開発には一定の到達点がある。昔、お湯を思いのままに利用出来ることは、大変な贅沢だった。
今でこそ当り前の蛇口をひねるとお湯が出てくる利便など、昔は思いもよらぬ贅沢だった。
省エネレースのゴールはエコキュート、ヒートポンプ給湯器ではなかったということである。思いもよらぬ贅沢は、高額な熱交換器を用いたヒートポンプが最終ランナーと思われたが、ふと振り返ると、昔の太陽熱給浴器などが後ろから、どんどんスピードアップして並走し、これを抜き去ってしまう事態となった。
不凍液ではなく水循環
太陽熱を不凍液ではなく、水に直接に熱を伝達することでロスを防ぐ。それなら昔からあったと思う方も多いと思われますが、そこが違う。
気温が下がる夜間や、凍結しそうな日中は水をソーラーパネルから抜き去ってしまいます。そうして、太陽の熱でソーラーパネルが熱せられると、送水してこれを熱し、貯浴タンクに戻します。タンクは350~450,550ℓまであり理論的には多い方が湯切れしません。
尚、これにヒートポンプを組み合わせることで、連続して曇天や雨、雪の日に備えることも可能です。この時、温かい日中にヒートポンプを利用することで、外気の熱を有効利用できますので、熱変換効率がアップして省エネになります。外気が寒い夜間にヒートポンプを利用すると効率が落ちます。
暖かな宮崎では、冬は日中15℃ぐらいになり、夜間との温度差は10℃にもなります。凍結して、一日中日の差さない冬はあまりないので、この日中ヒートポンプを稼働する方式は大変マッチするものと言えましょう。
ただし、ここでまたヒートポンプを利用してしまうのでコストアップにはなってしまいます。
超省エネ、超省コストを目標にする時、貯浴タンクのボリュームを大きくし、断熱、保温能力をアップすれば、ベストバランスでヒートポンプを除くことも可能かもしれない。そうして、どうしても必要な加熱はあきらめて、近くの温泉に遊びに行って来るというプランも考えられる。
尚、貯湯タンクが大きくなるとボリュームが問題となるので狭小地では、実用的でなくなる場合も出て来そうだ。
ともあれ、ありました、ツインパワー給湯器。ぜひ利用してみたいと思われる方は、お問い合わせください。