秋になると、夏の夕残りで日射の強い日は季節が逆に戻ったように暑い日があります。
こんな日には、断熱性を高めた家では何も対策を取らずにいると、夏場よりかえって急激な室内の温度上昇を招きます。
何故ならば太陽の入射角度が低くなって長い日足が室内に伸びて来ます。太陽熱が窓硝子を通して直接、室内の床を照らし太陽熱による温度上昇が起きるのです。
太陽光は1㎡当り直角に浴びると1kwの熱量をもっています。その熱エネルギーを防がないと5㎡だと5kwものエアコンを運転していることになります。真夏には太陽は家の真上を通過するので家が真南に向いていれば室内への日射の侵入はありません。東西は別ですが、そのような訳で太陽熱のコントロールが暑さ対策の決め手です。
家の断熱性能を高めたことで、自然の太陽エネルギーを利用すれば暖房は冬でも不要になる時間帯が生れます。その分秋口で外気温が高い日に太陽熱の入射が行われると、室内が太陽の熱エネルギーを吸収して暑く感じられることになります。
よって、いくつかの対策を行うことで省エネルギーで快適な暮しが可能となります。
① 東西の窓は太陽光の侵入を避けて
◎午前中は東は開けず、シャッター、カーテン、ブラインドを閉めておく。西は開けても良い。
◎午後は西は開けずシャッター、カーテン、ブラインドを閉めておく。東は開けておく。
② 南側の窓は窓の下の方から太陽光が侵入することになるので簾(すだれ)やカーテン、ブラインドで日射を遮ることが有効です。
「マッハシステムの家は省エネな暮し方がセット」
一般的に、冷暖房設備は、寒かったり暑かったりを解消するアクティブな機器の事です。
マッハシステムの冷暖房は高断熱な住まいづくりベースで、これがないと効果は出せません。加えて「省エネな暮し方」具体的な日射遮閉と日射利用をセットで運用しなければなりません。だから上記のような工夫がいるのです。
マッハシステムの秋は?
考えようでは、エアコンを切って、換気も切って、窓を開けて暮らす、一般的な暮し方でも暑さ寒さが障害にならない秋であればそれもOKということです。
但し、マッハシステムの埃の極めて少ない生活観や、快適温湿度の空気感をギセイにしなければなりません。
そのような訳で、やっぱり上手にマッハシステムは使い切る方が良いと思います。願わくば、省エネな暮し方とセットで運用してもらうことで、マッハシステムで暮らす「達人」になってほしいものです。