1、 日差し対策
日射量と気温は正比例します。ただし雲の影響もあり、春と秋では春の方が温かくなっています。
夏場には南側の窓から輻射熱が入ります。太陽は夏場、家の真上を通過するので、日中は窓から日差しが入ることはない。その代わり、南側に掃き出しの広い窓が多いので、そこから遠赤外線による熱線が入って来る。これを遮るには、ブラインドや簾(すだれ)が有効だ。
東と西の窓はシャッターを閉める。
夏の直射日光に勝てるエアコンは存在しないと考えた方が良い。
だから陽が東から西へ移動すれば、そのことを考慮して、午前中は東、午後は西陽に備えてシャッターを閉めた方が涼しく暮らせる。
2、 湿度対策
日本の夏は温度も高いが湿度も高い。この湿度を下げることで夏も快適となる。
室内環境を定量的に「カラリ」と維持するには除湿するしかない。今のところ機械的な除湿ではデシカント方式(湿気を吸着させた物質を加熱して水分を室内から外部に出すやり方)か、ヒートポンプ方式で、加圧ポンプを用いる方式の2つがある。
デシカント方式はヒートポンプ方式よりもエネルギーコストがかかるが、一般的に50%程度の比較的低めの湿度コントロールが容易である。
ヒートポンプ方式ではエネルギーコストは少ないが湿度が60%程度になる。
エアコンの機能切り替えによって除湿と冷房を使い分けて省エネか、除湿能力を選択するか考えて使用しなければならない。
3、 通風
外気の湿度が60%以上の場合、気温が24℃以下であれば、通風でも涼感は得られる。ただし室内に湿気を高めるような低温スポットがあると、結露が心配です。
一般的に湿度にバラつきのある梅雨時は通風しない方が家のためにも安心である。除湿機で好みの湿度にコントロールすれば、気温は雨雲のため陽光がさえぎられて低めで心地好い。
夏場でも晴天が続いて、湿度が低ければ、通風は有効である。できれば50%以下が良い。