白アリの音は波の音
材木店を営んでいた家には積み重なるように木の皮や屑があり白アリの絶好の住み処だった。
事務所に白アリが付いたとのことで建て替えることとなった。人気のいない事務所で、子供だった私は独りカルタで遊んでいると、この丈夫な建物を食ってしまう白アリを見たくなった。小学2年生の頃だった。
白アリは家白アリと大和白アリが有名だ。大和白アリは朽ち木が好きで、被害は発生してもそれ程大きくはならない。
やっかいなのは家白アリで、乾いた木でも給水源があると水を運んで木部を濡らして加害する。活動も活発で一度取り付かれると、建物に甚大な被害を及ぼす。温暖化で、それまで見られなかった北国にまで活動領域は拡大している。
鹿児島県・宮崎県は取り分け被害の多い地域となっている。
その時、見えない敵を探るために、ふと床に耳を押し当ててみた。すると人気のない事務所の床下から聞こえて来たのは寄せては返す波の音だった。ザー、ザーという音がまるで海の波が砂浜に寄せるように聞こえて来る。
昔潜水艦(Uボート)と駆逐艦の一騎打ちが「眼下の敵」というタイトルであった。正に白アリは波の音を立てながら、建物を食害していた。今日では白アリ発見のため、専用の聴き取りマイクがあるとのこと。
白アリが大群で活動するとき、一定のリズムがある。聞いているとザー、ザーという波の音に思える。その音はどこか懐かしい響きをもっており、1/fのゆらぎが感じられる。
懐かしがっておられない一大事なのですが、氷河期から生きのびた生命力は強力な破壊力を持っている。白アリは家造りの立場からは決して見逃せない「眼下の敵」に違いなく、しっかりと対策が必要です。
ある基礎パッキンの会社が白アリ10年保証のキャンペーンで販路を広げてきたのですが、白アリの習性を知らずに安易な施工が行われた為に、大きな保証を求められて困り、詳しい標準的施工方法を図解して各社に配布したことはついこの頃のことです。
「負けに不思議の負け無し」は野球の野村監督の言。
白アリ様が勝利の時、現場を見させて戴くと、わずかの隙を見のがさず一族の勝利を導く努力には驚嘆します。
庭に置かれたダンボールの箱が雨で濡れ、朽ちかけていれば、早速これに取り付き、そこから蟻道を造って家に近づき入り込みます。
だから、しっかり防蟻処理をしなければなりません。
最後になりましたが、コシイの白アリ20年保証をお勧めします。こちらは、ネットで調べてみて下さい。納得されることでしょう。
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