そこは久峰運動公園の野球場の手前から急坂を250m。
早朝6時に家を出て散歩の途中に寄ってみた。標高は90mぐらいあるようだ。
ようやく登り着いた久峰観音。
ふと、「安産祈願に来たことがある」と妻が言い出した。長女の出産を控えて心配した義母が娘の安産を思い、人から伝え聞いてここに尋ね来たことがあったようだ。何しろ43年も前のことで、そこに来てようやく記憶の一ページにたどり着いたようです。
当時の義母は、1年程前に軽い脳梗塞を患い、ようやくリハビリを終え、元気になった頃。娘の出産、初孫の為に「自分が元気にならないといけない」との一念で、車を運転するまでに回復していたのでした。
今よりは社殿も新しかっただろうと思われますが、何しろ、明治の頃、西都から佐土原に移築されたもののようで、今と変わらぬ鄙びた外観、たぶん人影もない少し淋しい社(やしろ)にはちがいなく、妻と義母が安産の無事を祈ったとすれば、~~と想像してみたことでした。
今日ここに来なければ、たぶん思い出すこともなかったかもしれない一生の一ページ。
「来て良かった」
散歩により私たちは様々な情報と出逢えます。
あなたも、散歩始めてみませんか。沢山の発見がそこにはあるはずです。ちょっと違った「Tomorrow」が!