家造りを計画中の方で、幸いを願う思いから、お仏壇を配置するに当り、障りのない方向はどの向きが良いかと思案される方も多いようです。
仏様は十方すべてにおわす
仏教の考え方では、仏壇をどちらに向けても問題はありません。
南方北座説
中国では、その昔、高貴な人は南を向いて座り、下位の者は、北を向く習慣があったようです。こうしたことから、仏様の居場所である仏壇も南向きに設置するようになったという説。
更には、南方北座説に従えば、南側からの直射日光でお仏壇が痛むことなく、風通しの良い、明るい南方開放タイプの間取りとなり、生活感ともマッチしており現在、尤も支持されている向きでもあります。
西向きは西方浄土説
阿弥陀如来がおわす極楽浄土は西方にあるとされるため、東向きに置かれた仏壇に手を合わせれば、自然と阿弥陀様を拝むことになるということから、こうした利点を考慮して、西向きが良いとする説。
但し、地球の自転を考えると昼と夜では向きは真逆となるのですが。宇宙的には?
拝む向きの延長線上に本山
真言宗の総本山は和歌山県にある高野山金剛峯寺です。
緯度、経度、方位を考えて、お仏壇の向きを決めることになります。但し、地球が丸いので正確には遠方になると、地中に向けて少し斜めが正しいことになっています。
以上良き住まいづくりの為に少しでもお役立ち出来ればと願っております。