時の流れの中で、禍福は糾なえる縄のごとし、という諺を、この頃真にそのとおりと思えるようになった。
iPS細胞が話題になって、まるでSFの世界のような現実がやって来ている。iPS細胞でつくった新しい心臓と古くなった心臓を入れ替える日が来るのでしょうか。
私達の住まいは、はたしてどうだろうか。
「バリアフリー」が話題となって、和室の敷居が低くされ室内の段差が解消され、その後、室内の温度差が問題となり、高断熱高気密化が進められた。温度のバリアフリー化である。
電力不足が未来をぐっとたぐり寄せたようで2020年からは高断熱の住宅以外は建築の許可が出なくなるそうで、今はやりの、ローコスト住宅も変貌を余儀無くされそうである。
これからの時代「生き残り」はいよいよ困難となりそうだが、「生き残り方」が大切である。
我々アイ・ホームでは「良き生き残り像」を求めている。それは時代が変化しても価値のある住まいづくりと言えるものを確立することである。
先日「ローコスト住宅」と言われるメーカーさんと競合した折、当社でも同じような家造りを行った場合、いくらぐらいかかるのだろうかということが問題となった。
そこで、見積りを積算担当者に依頼した所、基礎の品質レベルを下げたり、木材の使用量を削減したり、諸々の部材をランクを変えてまですることは出来ないので「お断りします」とのこと。加えて、これまで培(つちか)った施工業者との「良い物づくり」の信頼関係を大切にしたいとのことであった。
「そこをなんとか」ということで、変更しない方が良い所はそのままに、それでも少しでもローコスト化になりそうな所は調整して下さいとの再度の依頼を行った。
やがて、後日の問題を考えて、メーカー選択や発注の工夫を行って、ようやく新しい見積りが出て来た。
そこには構造上不変とされるべき部分と仕上げや、保証内容の変更点が明確な一覧表となって提出されていました。工事部門の誇りが形になっているようでした。
結果、33坪程度で、某ローコストメーカーとの差額は100万円分アイ・ホームが高かったということです。100万円以上の施工上の差はあると、社員一同で確信した所です。尚、2棟試算を行っており、もう1棟は150万円の差額となっております。
偶々、来社された製材所の〇さん曰く、そのことを聞かれて、「某ローコストメーカーの木材は県内業者は皆受け切れず、県外の1業者のみが納材している状態です、アイ・ホームさんの話を伺って、現在、県内で一番の価格競争力があると思います。内容の違いを無くしたらもっと下げられるのでは?」とのこと。
内容を下げたら、アイ・ホームの家ではなくなってしまいますのでそれはムリですが、私達はこうしたことにより、これまでとこれからの価格の正当性に自信を深めている所です。
尚、太陽光発電に関してですが、某ローコストメーカーは6Kwで270万円とのこと。当社ではメーカー選択次第で、240万円~160万円で可能となります。
ここまで加算してしまうとコストは同額か、かえって当社の方がお得となってしまうのです。
さて、「良き生き残り像」の話ですが、当社には、このような誇り高い工事担当者が存在していること、正に「幸運の遺伝子」を所有する会社ではないかと考えるところです。
アイ・ホームという会社の「幸運の遺伝子」は、こうした社員の皆さんであって、だから、きっと、「生き残る会社」になるはずなのですが、皆様、どうぞ、ご支援の程願い上げます。
尚、私共アイ・ホームでは一定のスケールまでの企業成長は顧客サービスの観点から必要と考えております。例えば、火災保険の取り扱い手数料と土地の売却益でアイ・ホームの宣伝広告費は全額賄えております。
お客様方から寄せられる信頼の力こそ本当の意味の「幸運の遺伝子」と言えるものなのでしょう。