私の高鍋の家では父が50年程前に建てた家です。引っ越して今は空き家。
田舎なので少し畑があり、時々楽しみに行っています。
休憩のためにそのまま残してありますが、勝手口の戸を開けて室内に一歩入るだけで、懐かしい暮らしの匂いがして来ます。
もしかしたら
「父ちゃん、母ちゃん」
「愛犬クロちゃん、レオちゃん」
「おーい、誰もいないのか!」
冬の室内は思いっきり冷たくて、寒いのですが、「そう、これが昔の当たり前」なのでした。
どれだけの思いで父はこの家を建てたのだろう。
大切な書類に分類された保存用の資料に、父が家を建てる時の資金関係の書類が入っていました。父はこの家も土地も全部残して逝ってしまいました。人口減の田舎では、売るにも売れない土地と家になってしまいましたが。
いつの日か、解体して、更地にしないと子ども達が困るかも知れません。
「父ちゃん、母ちゃん」しかたないよね。