ゲーマーに捧ぐ

　世界保健機構WHOは2019年5月25日「ゲーム障害」を国際疾病として正式に認定しました。

　正式に認定されたことで、診断の基準がはっきりし、症例の研究が進みやすくなったとのこと。

　ネット課金やどっぷりとゲームにはまってしまうことを、「沼落」と言われています。中でも課金システムで「ガチャ」と言うものがあり「沼ガチャ」と言われ大きな経済的な損失を招くことがあるようです。

　今という時の中で人の心を占める欲望は無限大に広がってゆきます。人生には寿命という有限な時間があり、あまりに多くの時間をゲームに費やすことはゲーム以外の時間がもたらす大切な感動、大切な人との出会いを失うことになる。

　命の源泉は太陽と大地、汗を流して作物や収穫を得、住む家や、道をつくる労働によるものだと思うのですが。

　或る時、畑で働いていたら、熱中症で倒れてしまいました。その寸前、畑の雑草の中で一本の小松菜が育っていました。入院の後、思い出して畑に行ってみましたが、その小松菜は生い茂る雑草に負けずしっかりと大きくなっていました。

　記念に収穫してお味噌汁にしていただきました。

　ゲームにはこんなストーリーはありません。自らの熱中症というリスクの刹那、垣間見た一本の小松菜。雑草に負けずに伸びた緑の命に出遭った感動・・・。

　ゲームよりおもしろいと思うのですが。