宮崎県は台風の多い地域ということもあり、学習効果で施工も変化している。
①屋根の素材の変化
粘土瓦や陶磁器瓦が減少してコロニアルや板金屋根が増えた。
コロニアルは瓦一枚ごとにくぎ止めする構造の為、飛びにくい。
板金屋根も密着性が高く風に強いと言われていますが、一旦、隙間ができると簡単にはがれてしまいます。瓦類より罹災は少ない。
②瓦の進化
瓦の施工方法も変化した、30年前には7段とか5段置きに釘止めしていたところ、
大型台風で飛ばされ、一枚ごとに釘止めや、全体を連結して飛びにくくしたり、軽量化した上に瓦のデザインを残して、一枚の面積も3倍ほどに広げ、一枚ごとに釘止めるするタイプもできた。
③風速70メートルでも飛ばない屋根も造られた
①屋根タル木の固定方法に進化
屋根材(瓦や板金)を支えるタル木を桁材(ケタザイ)に止めるにあたり、釘打ちだけでなく、ハリケーン帯と呼ばれる鞍(ク)金物で固定する。
②屋根タル木の縦厚を4.5㎝→6㎝→7.5㎝へと葺く屋根材によって強度を高める。
①、②を確実に施工すれば、よほどのことがない限り、屋根が風害により飛ばされることはない。