雨の日の気温5℃と晴れた日の5℃では、どちらが暖房費が多くかかるのでしょうか。答えは同じではありません。
雨の日の気温5℃の方がより多くの暖房費がかかります。ここ3年程、介護モデルハウスで室温とエアコンのエネルギー消費量を観察していると様々なことに気付きます。
原因を推察すると、雨そのものの温度は5℃よりも低いのではないか。その上家という建物全体がこの雨に包まれて、気化熱という水の蒸発時の熱を収奪する作用によるのか、青天時の気温5℃の時よりも暖房費用はかさむようである。
何よりも、消費エネルギーを、金額換算するので身にしみて「何故」が、疑問がわかるようになるようです。
このような現象は、より科学的に研究されることで、大型施設の冷暖房費用の削減や、費用の予測に役立つ研究が出来るような気がします。
アイ・ホームの佐土原にマッハシステム実証館が建っていますが、「介護モデルハウス」として誕生した経緯があり、何よりも3年近い温湿度測定を行って参りました。こうしたことを大学の先生達の前でお話をすると、「あっ」というお顔をされ「メモ」されている様子が楽しいものです。こうしたことをきっかけに多くのことで教えて戴く機会を得ていることもあり、観察することが「物づくり」「家づくり」「家の性能向上」に大切であることを感じています。