目に見える「デザイン」に、人は注目しがちです。
良い「性能」とは、当然もれなく付いて来ると勘違いしている方が多いようです。性善説の方が陥りやすい勘違い。
車などの工業製品は一定の安全基準、工業規格等で品質において、マイナス方向での差はあまりないようです。
一方、家づくりにおいては、現場毎に、条件がちがいます。基礎のコンクリート一つ取っても、冬場と夏場、お天気、気温で養生方法、期間に差が生じます。
「性能」はデザインに比べて一般的に見えないものです。先程の基礎工事の基準を建築会社にお尋ねになってはいかがでしょうか。
たぶん、即座に回答があるケースは少ないと思います。
若い方々が、この工事内容に関心を持たれたら、住宅建設性能表示(設計内容を国がチェック)、住宅性能建設評価(設計通り建てられているか国から依頼された第3者がチェック)といった仕組こそが大切であることに気付かれるはずです。
基礎の強度に大きな差が出る施工方法など、もっと関心をもって戴きたいところです。
見た目の良さが品質を保証するか、否かはことは生活者が日頃体験できる事象にも多く、こうした体験によって「見た目ではわからない事もある」と学ばれる方が多いと思います。
しかし、家づくりは一生に一度の方が多く、イメージ、デザイン優先で、良し悪しを判断されると大きな過ちを犯すことにも成りがちですので、ご注意ください。