幼い兄弟が、お家で留守番していると
「ピンポーン」
お父さんお母さんから、
「誰が来ても玄関は開けたらダメだよ」と教えられていた兄弟は、じっとインターホンのモニターを見つめていたところ、怪しい人が玄関をガチャガチャ開けようとしたとのこと。
兄弟は怖くて2人で黙って固まっていると、そのうち静かになりました。
作業員風の怪しい男は首から社員カードらしいものをぶら下げて、いかにも近所に営業訪問していることをよそおっているようでした。見ていると、何度かインターホンを押した後、家の庭に侵入。近くに置かれた物置を開けると、何やら勝手に持ち出して去っていったそうです。
帰宅した両親に小学2年生の少年は、幼稚園年長さんの妹と両親にさっそく怖かった今日の出来事を報告したそうです。
両親は大切な子ども達の危険な出来事に身震いすると同時に、
「何を盗って行ったのだろう」とさっそく倉庫を点検。点検。点検。
結果、日頃より様々なものを乱雑に詰め込んでいた倉庫。取られた事は、子ども達からリアルな目撃証言が得られていたにもかかわらず、
「何が持って行かれたか、盗られたかわからなかった。」
とにかく110番しようということで警察に連絡したところ、駆け付けた警察から、
「多いんですよ、こんな事、用心してください。佐土原町は共稼ぎの家が多くて留守勝ちなので、窃盗被害が他の地域よりも本当に多い。」とのこと。
「ところで何を持って行かれたのでしょう?」
そこでご両親は顔を見合わせ、
「この通りなもんですから、私達にもわからないのです。」
「どろぼうさんに聞いて見て下さい?」
「!!」
被害届は出されませんでした。チャンチャン。